私たちは、すべての人が人間関係リテラシー、家族関係リテラシーを身に着け、ケアが循環する社会の実現を目指しています。
すべての人を対象とした活動を実施していますが、そのなかでもその活動を最も届けたいと思っているのが、これから人生を生き抜く児童・生徒の皆さんです。
「人間関係リテラシー教育」、「家族関係リテラシー教育」は、児童・生徒の皆さんがこれから生きていくうえで不可欠な「自分も相手も尊重しつつ、人とつながる」「大切な人と支え合って生きていく」力を培うことに他なりません。
生きる力を伸ばす教育の一環として、ぜひご検討ください。
授業のプログラムについて
私たちがその向上を目指している「人間関係リテラシー」とは、 身の回りの人間関係において、起こっている現象を適切に理解し、自分も相手も尊重する関係性を実現させる能力を指しています。これを図示すると、下図のように示すことができます。
「人間関係リテラシー」の基盤は、人権に対する理解と確信です。そうした基盤のもとに、自己理解・他者理解、そして関係性理解が深まったときに具体的なアサーションスキルが生かされると考えています。
出前授業では、児童生徒の皆さんがこのような「人間関係リテラシー」を総合的に理解し、身に着けることができるよう、発達段階ごとにプログラムが構成されています。
出前授業をお考えの先生方へ
貴校の児童・生徒さんの状況に最も適したプログラムとするため、ご相談を重ねながらプログラムを創り上げていきたいと思います。まずは、お気軽にお問い合わせください。
NO | 学年 | タイトル | 内容 |
---|---|---|---|
1 | 小学生(中) | 「権利」について知ろう、守ろう | 「人権」、特に「子どもの権利」について学ぶ |
2 | 小学生(中) | アサーション権 | 人権のなかでも人間関係の基本となる「アサーション権」について知る |
3 | 小学生(中) | 伝え方の3種類 | 「攻撃的」「受動的」「アサーティブ」の3つについて理解する |
4 | 小学生(中) | 自分と相手を守るためのバウンダリー | 人間関係の基本的概念である「バウンダリー」について学ぶ |
5 | 小学生(中) | 自分の気持ちを知ろう | 自分の気持ちを言語化するために、感情に名前をつける |
6 | 小学生(中) | 感情をコントロールしよう | アサーティブな自己表現を促す感情のコントロール方法について知る |
7 | 小学生(中) | 感情の裏側の願いに気づこう | 感情の裏側にあるニーズに目を向けることについて理解する |
8 | 小学生(中) | さわやかにNoを言う | アサーティブに「ノー」を伝える方法を考える |
9 | 小学生(高) 中学生 | 「ぼく・わたし」メッセージをつかう | アサーションの基本である「I」メッセージについて理解する |
10 | 小学生(高) 中学生 | 問題と人を切り話して考えよう | 問題と人を切り離して考えることによって、共に解決に立ち上がれることを学ぶ |
11 | 小学生(高) 中学生 | 相手の立場で考えてみよう | 相手はなぜそうしたのか、相手の立場になって推察することを学ぶ |
12 | 小学生(高) 中学生 | 折り合いをつけて解決する | 互いの主張をぶつけ合う段階から、現実的なwin-winを見つけ出す方法を学ぶ |
13 | 小学生(高) 中学生 | 困ったときは助けを求めよう | 周囲に助けを求めることは自分を大切にすること。助を求めるタイミングと方法を学ぶ |
14 | 中学生 | 愛情って何だろう? (支配とコントロール) | 愛情と支配やコントロールの違いについて学ぶ |
15 | 中学生 | 気分って伝染するよ (ポリヴェーガル) | 相手の自律神経の状態によって人は大きく影響を受けることを知る |
16 | 中学生 | 自分のストーリーを考えてみよう | 自分の行動の裏側にはどんな気持ちや判断が影響しているのかを知る |
17 | 中学生 | 人間関係を俯瞰する | 自分と相手の関係を俯瞰し、関係性をみつめる |
18 | 中学生 | 人間関係見える化シートで考える | シートに人間関係を落とし込んで視覚化してみる |