【開催報告】「渡辺式」事例検討会・第11回

2月の事例検討会は、渡辺美恵子さんがファシリで、訪問看護の利用者家族からのセクハラがあった事例について話し合いました。

大地主の娘として実家を引き継ぎ一人息子を溺愛し、経済的に家族を支配して来たAさん。支援者が入ったときには息子夫婦は自宅内別居状態で、完全に夫婦としての関係を失っていました。セクハラへの対応は、事業所としてしっかり行われていたため大きな問題と発展することはなかったのですが、そこに至る息子さんの背景「なぜこの人はこのような行動(対処)をするに至ったか」を皆で深堀しました。

Aさんが年をとり病に倒れた後、一人になり家族の中の横のつながりを失ってしまった息子さんの不安と孤独、母以外の人とのコミュニケーション能力や人との距離感が育ち切らずにいたことから起こった支援者へのセクハラ行為、かぞくのがっこうでも学んだ内容を事例を通して学びなおし、これからの支援に役立つ大事なエッセンスをいただきました。

参加者は7名。サロンの会員さんばかりでしたが、和やかに楽しく検討を進めました。美恵子さんのファシリも、穏やかで安心安全な場をしっかり作り上げておられました。皆さんも、ぜひ一度ファシリにチャレンジしてみてください。当日は認定インストラクターがサポートします。

次回は3月15日テーマは「退院をめぐり本人家族の意向と病院在宅それぞれの支援者との調整」です。

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