【開催報告】「渡辺式」事例検討会・第8回

今回はNICUでの困った事例を検討しました。生後2か月の障害を持った子供を持つお母さんと看護師の関係性を紐解きました。

 お母さんは2日に1回は面会に来るものの不機嫌な態度で、看護師の「Aちゃんかわいいですね」という言葉にも「可愛くありません」と硬い表情で返答し、更には今後必要な医療的治療も拒否し・・・この先Aちゃんの命や幸せを思うと、不安や焦りを感じ、そんな関わりにくさを感じながらも、関係性を悪くしたくない思いもあり、どうアプローチしたらいいのか戸惑う看護師・・・

 本日は14名の参加者で病院看護師、訪問看護師など医療者だけではなく、医療的ケア児のママも参加し90分で検討しました。様々な角度から話した中で見えてきたお母さんの「自分の感情を表現し、反発する」対処の奥底に見えてきたストーリーは、看護師にわかってもらいたいという心からの叫び、SOSだったとわかりました。

小児医療に携わる看護師は、必死に生きている小さな命と真摯に向き合っている分、子供中心にケアを進め、障害を持つお母さんを知らず知らずに追い詰めるような言動をしてしまっていたかもしれません。そんな事に改めて気づかせて頂けた暖かな事例検討会でした。

時間を少し過ぎてしまいましたが、ご参加くださった皆様のご協力の下、お一人お一人の貴重なお話を聴けました事、感謝申し上げます。

次回NPOでの事例検討会は12月7日(土)9:00~10:30 「独居高齢者の在宅での事例」です。

お申し込みはこちらから
https://famirela2024.peatix.com/

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