【開催報告】「渡辺式」事例検討会・第5回

                         2024.8.17

第5回を本日開催しました

今回のテーマは、「難病の妻に対し自己流の介護を貫こうとする夫への対応」でした。

夫の介護は、看護師から見れば決して十分ではなく、誤嚥やうつ熱を招くリスクが高いと思われましたが、妻への愛情深さや介護の頑張りを理解できる看護師は、予測されるリスク回避を助言するタイミングを待っている状態でした。しかし繰り返される誤嚥はAさんの状態を悪くしていくだけであると考え、夫へどうアプローチしたらよいのか参加者12名と検討していきました。

 検討した中で、介護は自分の役割で愛情深く介護している夫ではあるが、自分の介護とAさんの体調悪化の原因が結びつかないという背景が見えてきました。夫の介護を認め労いながら、看護師は夫の役割を奪わず、夫のペースを崩す存在でないことを伝え、信頼関係を深めていく、そしてAさんの介護を見える化し一緒に考えていく対策を見出す事が出来ました。

皆で検討することで、今行っている看護の方向性で良いことが再認識でき、また新たな方策も考える事が出来た、学びの深い90分でした。

次回は、9月21日(土)9時~10時30分。

テーマは「治療方針をめぐる多職種間の葛藤」です。

お申し込みはこちらから
https://famirela2024.peatix.com/

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