【開催報告】「渡辺式」事例検討会・第4回

チャレンジ事例検討会      

                         2024.7.13

第4回を本日開催しました
今回のテーマは、「上司の意向を無視し退職をにおわせつつ働く中間管理職」でした。

昨今、働き方改革推進の中、超過勤務が多く、休日出勤も多い職員に対し、どのように指導し考えていくのか管理職としては、考えさせられる場面が多いかと思います。

今日検討した事例は、ステーションに入職して10年以上のチームリーダーのAさんが、超過勤務が多く、また休日出勤が多いことを所長に指摘され、退職に至った事例です。

Aさんは利用者さんからの信頼も厚く、ケアに熱心なベテラン看護師です。頼まれると嫌とは言えず、記録時間を削ってまでケアを行う熱心な看護師で、そのため記録を時間外で行い、超過勤務が多い状況でした。また休日出勤をほかのスタッフにゆだねる事が出来ない上、自身のリーダーとしての在り方の価値観から、率先して休日出勤を行っていました。所長から労働時間に関し指摘されると「もう私はお暇させていただきますから」と退職を匂わせる発言をし、管理者の指摘を無視し働いてきました。

所長はそんなAさんに働き方を変えてもらおうと、覚悟を決め面談した結果、退職に至ってしまったAさん。主任という立場で二人に何かアプローチが出来たのではないかと考える事例提供者のモヤモヤを検討しました。

 Aさんの皮膚の内側に入り見えたのは、自身への仕事のスタイルを変えられず、精一杯ケアをしている自分のやり方を理解してもらえない悔しさであったことがわかりました 。主任という立場で、そのAさんの看護観に理解と共感をし、その看護観を同僚や後輩たちに伝えることでAさんが看護師として一歩先に進めることにつながり、違う価値観の構築につながるのではないかと考えることができた事例検討となりました。

今回の参加者は、サロン外の方1名を含む8名。短時間バージョンでの中、集中して、何とか支援の方策まで導くことが出来ました。各々、今いるフィールドで思い当たることを考えながらの質問や意見、気づきが新鮮で、とても学びの深い90分でした。

次回は、8月17日(土)9時~10時30分。テーマは「難病の妻に対し自己流のケアを貫く夫への対応」です。

お申し込みはこちらから
https://famirela2024.peatix.com/

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